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Knowledge
不妊治療の知識/
基礎知識
06/11
2025
男性不妊のよくある原因 − 精索静脈瘤

体外受精(IVF)の成功は女性だけの問題ではなく、男性の精子の状態も非常に重要であるとお伝えしました。
精索静脈瘤とは、男性の精索内の静脈が異常に拡張・蛇行・延長する状態で、静脈の逆流やうっ血が主な原因と考えられています。
この状態により、陰嚢内に血液が滞留し、睾丸や副睾丸の温度が上昇し、精子の質・数・運動率に悪影響を与えることがあります。
統計によると、精索静脈瘤のある男性の約65%が、正常よりも精液の質が劣っており、不妊と診断された男性の約半数にこの疾患が関係しています。
明確な発症原因は不明ですが、長時間の立ち仕事や、腹圧の上昇(重い物の持ち運び、激しい運動、便秘、慢性的な咳など)が関係している可能性があります。
多くの患者さんは無症状ですが、まれに陰嚢の腫れ・痛み・重だるさを感じることもあります。
妊娠を希望する場合は、手術による治療だけでなく、人工授精(IUI)や体外受精(IVF)など、運動性や形態の良い精子を人工的に選別・使用する方法でも、妊娠率の向上が期待できます。